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開発工数見積もり手法

見積もり手法は無限に存在します。インターネットで検索してもいろんな名前の付いた見積もり手法が複数出てきます。これらはどんな性質があるか知っておくのは大事かもしれません。インターネットに出てくる手法はその記述だけでは利用することができません。使い方に工夫や、範囲の限定(前提)が必要だったり、統計的な分析に基づく係数の設定が必須であったりするからです。

ご自身の組織の中で使われている手法を分析して、必要な精度が出せるように工夫をする必要があると思います。それぞれの性質と注意すべき事項がありますからそれらに注意して、考慮すべきところを足したり引いたりしながら見積もり精度を上げていきましょう。

IPAなどで見積もり手法の紹介を行っています。そちらも参照ください。

私が思う代表的な見積もり手法を紹介します。

開発工数見積もり手法

規模からの生産性 規模を見積もってから工数にする
経験に基づく機能類推見積もり この機能だったらこのくらいという勘
類似見積もり 同じような開発の工数を参考にする
FP法 データ・入力等の数から工数を計算する
相見積もりをとる 他人に見積もりをお願いして比較する
タスク積み上げ 作業を列挙してそれぞれの工数を積上げる

これらについて簡単に述べていきます。例によって、気ままに書きますので順番の前後等あります、気長にお待ちください。

開発見積もり

見積もりは重要な仕事の一つです。これはすべての計画に関わる問題になりますので正確にできる必要があります。
かかった工数だけあとから清算してよいという契約であれば、無駄がないことを証明するだけでよいのですが、通常は実現する機能に対して見積もりを行い、その金額がいくらになるかを提示したうえでその金額で契約となります。見積もりに誤りがあったとしても、お客様の責任でない限り費用の増加は認められません。
ここでいうチームリーダに求められる見積もりは「作業工数見積」です。見積もりには物の原価・管理費・リスク費・作業工数・経費・運用工数・機能外作業・外部委託作業などを積み上げた原価積算による原価見積などもありますが、PMになる段階で学べばよいでしょう。まずは工数見積もりです。工数見積もりには大体、開発見積もりと構築作業見積もりがあります。(ほかにも管理や運用がありますがそれは別途)
工数見積もりの場合「まーこのくらいだろう!」という感じで見積もることも多いと思います。最終的にはそれでいいのかもしれませんが、だめです。
チームリーダとしての見積もりは、実現する機能単位の詳細な積み上げによる見積もりになります。個別見積もりの積み上げですね。
前提条件として、何を作るかわかっていることが必要です。ここに関してはお客様業務をわかっていること、お客様の言葉が理解できること、仕様の行間が読めることが重要です。これらができて初めて見積もることができます。「そんなこと言ったら初めての案件は何も取れないじゃないか!」とおっしゃるかもしれませんが、わからない案件はとらないでください。お互いに不幸になります。
業界の人をPJに入れるとか、類似システムを作ってきた人で構成するなどできないのであればやめるべきです。と!このレベルはマネージャレベルのはなしでしたね。(その案件をとるかの営業戦略だからです。)

開発見積もり手法を紹介していきます。どこぞのマネージメント本やコンサルの言うかっこいい書き方ではありません。
実態としてどう見積もるのかを書いています。わかりにくかったら解説しますので詳細は質問してください。こうあるべきだというあるべき論はあまり書かれていないのであしからず。(個人の見解です)

開発工数見積もり手法
(イ)規模生産性からの見積もり
(ロ)機能分割による見積もり
(ハ)類似類推による見積もり
(ニ)FP法
(ホ)相見積
(ヘ)タスク積みあげによる見積もり

その他見積もりをするうえで考慮すべきこと
スキルレベルの考慮
スケジュール
リスク
見積もり検証

について述べていきます。例によって、気ままに書きますので順番の前後等あります、気長にお待ちください。