原理原則を守ることは重要です。ここでいう原則はプロジェクトマネージメントにおける当たり前にやらなければならないことです。プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK)
等に書かれている事柄はすごく大仰なことが書かれています、真面目にやろうとしてもできそうにありません。
無視してなし崩し的にPJを進めていく、というのも方法としてはあります。
能力のあるPMが小規模PJにおいて、すべての人に自分自身で指示を出してすべてを把握している場合は、好きに自分のやり方で進めるのもいいでしょう。
PJが大きくなった場合、規模が小さくてもPMがスーパーマンでない場合はその方法は絶対にダメです。
一例をあげると小規模開発者から、上がっていった人にありがちですが、PJ推進において必要な、プロジェクト計画書の作成、プロジェクトキックオフの実施、規定類の整備などを軽視して、不要なものと判断して、作らないことがあります。
これはよくありません。要員が自分の手足ならばよいですが、少なくとも自律的に動くことを期待するならば、PJが行く先を共有することは必須です。
PJ計画書というと大げさですが、中身は何かというと、いろいろありますがおもなものは、PJがどんなものかの「概要」、何のためにやるかの「目的」、いつまでにどのやり方でどの順番でやるのかの「スケジュール」、だれが何をやるか誰と絡めばいいかの「体制」、どこで何をつかってやるかの「環境」や、推進するための会議をどうするかの「コミュニケーション計画」。などが書かれたもので、各機能を持った人が集まってできるのがPJだとするならば、あらかじめ伝えておかなければならないことが書かれたものなのです。
「プロジェクト計画書」などとかっこいい冊子になっていなくても場合によっては紙一枚でも構わないのです。実はいらないと言っている人も作っているか、ばらばらでも作る羽目になっていることでしょう。
案件によっては調達仕様書に必要事項が書かれている場合や、客先PMOから求められる場合があります。
このようなPJ計画書に限らず、PJ推進プロセスにおいて必要とされていることは実態としても必要で組織にPJ推進に関するガイドライン等が設定されているならば、その存在意義、意図を踏まえて実効的に実施すべきでしょう。(形だけ意味のないものを作るなら時間の無駄なので)
ちなみに、物事の存在意義、意図を読み取り、理解する力も能力として必須です。(斜に構えるだけでは何にもならないという意味ですね)
形だけの作業を省く件については、きちんと本来的な意味を理解して、その作業の存在した理由を理解し、それがほかの方法で担保されているときに限り省くことが可能であろうと考えます。
くれぐれも勝手に無駄と聞けつけてやるべきことをやらないことはしないでください。