チームリーダのところで述べた内容と重複します。チームリーダとしてはリスクを洗い出して報告し、対策を実施することが役割でしたが、プロジェクトマネージャとしては、すべてにおいてリスクに「片を付ける」ことが必要になります。
リスクとはこの場合、「発生するかしないかはその時点で不確定な事象で、計画または予測に与える可能性と影響」とします。
リスクが発生するとわかった時点でリスクではなく課題とか問題とか計画変更になります。リスクは顕在化してしまえば、あるいは顕在化が確実となった場合はそれに対して対処をするしかなく、淡々と解決を行えばよいと思います。
事前にわかっているリスクと、わからなかったリスクに分かれると思いますが、両方とも発現することを前提にマネージメントする必要があります。
リスク管理はこの発生が不明確な事象に対しての管理となります。「起こるかわからないんだから発生してからでいいじゃないか」という考え方もあろうかと思いますが、リスクは発生をコントロールできる場合があります。リスクの大きさは「可能性」「影響」で測れますが、「影響」が小さければ「可能性」が高くても「許容」するという対処ができます。一方「影響」が大きいならば「可能性」をコントロールして「発現可能性」部分を少なくしてリスクを「回避」する方法もあります。「影響」部分を小さくしてリスクを「低減」する対策もあります。
そして、考え方が簡単なのでもっとも使われているであろうものがリスクの発生をお金で解決するという「転嫁」です。
(見積もりは簡単ではありませんが・・・)
この「許容」「回避」「低減」そして「転嫁」をうまく使ってコントロールすることをリスク管理といいます。
リスクファイナンスについて次回