見積もりにはすべて前提条件があります。それらが崩れるとき見積もりはずれます。お客様が予想に反してわがままだったり、行間にものすごい仕様が隠れていたり。この不測の事態に対しても見積もりは必要です。リスク管理です。
チームリーダレベルでは権限範囲の①想定リスクをあげて②何等か対応をしておき③リザーブを確保しておくことが必要です。
- リスクには想定できるものと想定できないものがありますが、想定できるものについては、リストアップしてどうなった場合に何が発生してどれほどの確率で発生するのか、どの程度の影響が考えられるのかを列挙しておきます。
- 対応としては、許容する場合を除き、何等か対処をして発生確率を減らしたり、危険をなくしたり、発生してもいいようにします。
- 発生をしてもいいようにとは、何かあった時のための費用を確保しておくということです。プロジェクトマネージメントリザーブなどとも言います。
リスクを上げると、それを回避するために何をするのか決めなければならない風潮があったりしますが、リスク対策は「リスクファイナンス(お金を確保する)」と「リスク予防対応(起きないように何かする)」「許容(リスクが発生してもあきらめる)」などがあり、明らかにしたうえで分析をし、リスクを許容することも対応の一つです。