このての上司はみんなの気分を盛り上げるのが得意です。みんなでやるからと言って管理しないとか支持しないというのではありません。このタイプの上司はビジョンを明確にもち、それをみんなに伝えます。そのビジョンに沿ってそれぞれに行動を促し、みんなで同じ方向同じ行動をとっていると感じさせ、モチベーションをあげていきます。
この方法にたけていると、無理なことも成功させることができることがあります。たとえばプロジェクトがトラブル続きで先が見えなくなり要員が疲弊してきているときに、この手のリーダーが主導権をもって行動すると、ビジョンを示してくれますから、先が見えない中に、あるゴールが見えてくるわけです。そのゴールに向かう具体的な行動を指示することで、みんなは安心してくるのです。「今は大変だがみんなでがんばろう!」という雰囲気にしやすくなります。
ビジョンがあいまいだったり理解できない物だったり、そのための行動が見えないとなると無意味どころか、信頼関係も失ってしまうかもしれません。先を見る高い能力とそれを伝える高いプレゼンテーション能力が求められます。
悪い例:各サブシステムリーダが優秀だとありがちですが、みんなでやろうと声だけ出して、ビジョンを示さず、みんなにいろいろ任せて、自分で判断しない場合。
何となく、それぞれのサブリーダが優秀で、うまく回っているときはいいです。
トラブルがあって管理レベルのディシジョンが必要になった時にとたんにうまくいかなくなることがあります。
あるいは、サービスイン真近になってシステムの整合性が取れずに大事になることがあります。どんなにサブシステムリーダが優秀でもマネージメントレベルで整合をとらなければならないことはたくさんあります。それらをせずに進めると後につけがまわることに注意が必要です