開発技術のほかOSに対する技術、システム構成、HW構成に関するものも身に着けてください。これらはシステム基盤技術と呼ばれます。基盤技術には基盤技術の専門家がいますから業務系アプリケーションプログラマはあまり深くやる必要はありませんが、自分やチームが作ったプログラムがどのように基盤リソースを使っていくかは理解してください。制御系、基盤ミドル開発者はSWのHWに対する影響を深く理解してください。
システムは必ずサイジングをしますが、ここでどの程度リソースを使うかどの程度のリソース、性能が必要か答えられるとものすごくその人は重宝します。チームを任せたくなります。
システム構成が組めると超上流つまり開発の上流工程の設計よりさらに上流の提案工程に参加する能力があることになります。民需は要件定義を経てからシステム構成を組みますが、入札案件である官公庁は要件定義前の提案段階でシステム構成まで組み切って入札金額を決めて参加することがあります。ここでいかに精緻なリソース見積もりができるかで入札金額を抑え、落札することができるかが決まります。
基盤の専門家は業務アプリケーションのことはわかりませんから、業務アプリケーションSEが個別の必要リソースを算出することになります。
何をやらかしたらどのリソースが枯渇するかという経験も重要ですね。性能問題を解決できることは後々まで残るSEには重要なことです。